2011年7月29日金曜日

トレース→色付け

パースのトレースと色付けは、基本的に
手書き→スキャン→Photoshopで背景消去→色付け
で行ってもらいましたが、

Illustrator でトレース→Photoshopで色付け
も可能です。
これはトレース元の写真が小さかったので、
仕上がりも小さくなってしまいました。
MAT fukuoka のポスターをお手本にしました。

連絡(まとめ)

4年生
 前期課題:図面およびパース課題
 8月10日(木)17時までにブログにUPする。
 夏休み中:参考事例を見学、写真付き見学レポート作成
 ブログに9月11日(日)17時までにブログにUPする。
3年生
 前期課題:小論文(1200-1500字程度 図版入りでA4用紙2〜3枚)
 8月4日(木)17時までに紙ベースで提出
共通
 ゼミ室のパソコンにある個人データは7月31日17時までに
 バックアップを取っておくこと。
 8月1日以降メンテナンスのためデータを消去します。

2011年7月22日金曜日

7月18日の卒研ゼミ 報告

今回はそれぞれが参考事例を持ち寄りトレースしました。
普通に図面を見ているときには気にしてなかったことがトレースをすることで気にするようになり、柱や構造のことなど新たな発見が多くありました。
















参考事例として持ってきた東雲キャナルコートは実際に見学をしてきた建物だが集合住宅ということもあり住戸の中は見学できなかったので、今回のトレースで建物内のことが少しは理解できたと思います。

08TA104 三浦 修平

2011年7月14日木曜日

11回DVD上映会・討論会 報告

今回はユニテ・ダビタシオンについてのDVDを見ました。
ユニテ・ダビタシオンとは、ル・コルビュジェが設計した一連の集合住宅の事です。

そもそもUnitedHabitionとはフランス語で、「住宅の統一体」「住宅の単位」
という2重の意味があります。そこで今回は戦後まもなく建てられたユニテ・ダビタシオンを通してこの建物の良さや工夫点等を皆で考え討論しました。


この建物は18階建て、全337戸、最大約1600人が暮らす事が出来る巨大な集合住宅で、1階はピロティ・9階は商店街・屋上にはプールと保育園等があります。


建物全体は人体モジュールで設計してあり、天井高を2,26m(人が親密さを感じる高さ)、生活の中心を5mと高さを利用した空間にしてありました。


ピロティを用いる事で、人の通り道になる・反対側にいる人の動きを感じる事・景色の連続性がある等が可能となりました。


そして住戸はメゾネット型で真中が廊下となっていました。
上下を挟んで住戸となっており共通した長い廊下の部分に南側からの採光が入り込むという仕組みでした。
複雑な作りだったので初め聞いた時は想像しにくかったですし、言葉で表現するのも難しいですが、平面図と断面図を見る事でこの建物の仕組みを理解する事が出来ました。


またコルビュジェは自然環境との融合を大切にしており、一戸一戸の住宅を建てると敷地がその分必要となり結果自然環境との融合を図る事が出来ないと考えたため、高層の建物にしたそうです。


今回のユニテ・ダビタシオンは戦後直後の住宅とは考えられないモノで、DVDの中でも
「檻(イエ)」 → 「家(イエ)」
「猛獣(ヒト)」 → 「人(ヒト)」
「ボロ家」「大富豪の家」
と、戦後の人々の考え方の変化やユニテダビタシオンに対する周囲の評価が変化していった事がDVDを通してうかがえました。


建設段階~完成時までずっと批判を受け続けてきたユニテ・ダビタシオン。
しかしコルビュジェはそんな批判にも動じず、この建物を誰よりも愛していました。
それは本当に凄い事だと思いますし、簡単に出来る事ではないので尊敬すべき部分だと思いました。今回このDVDを見る事が出来て良かったと思いました。

                                          08TA116     山本 浩平

MAT fukuoka 2011

今年3回目を迎えるMAT fukuoka 。
http://www.matfukuoka.com/
学生サポーターを募集中です。
これまでも、このイベントを通じて多くの学生が
他大学の学生や建築家の方々との繋がりをつくってきました。
ぜひ、参加してみてください。

今年は、MATサロンという、建築家のレクチャーがあります。
初回は、7月19日、松岡恭子さんの「まちなみのひみつ」です。

私は、今年も、レクチャーを担当します。
福岡県立美術館(佐藤武夫設計)について話す予定です。
その他、土居義岳先生、倉方俊輔先生はじめ、
片野博先生、古賀徹先生のお話など、
普段は聞けない他大学の先生方のお話は
ぜひこの機会に聞きに行くとよいと思います。

2011年7月13日水曜日

富田玲子「学校は暮らしの場」「小さな建築」

09ta086 松尾優樹

Q1富田さんがつくった笠原小学校と白いコンクリート造の一般的な学校とではどちらがよさそうか?

白いコンクリート造の一般的な小学校は、愛着があり、何もないところから子ども達自身でいろいろな遊び方などを発想するので、発想力の成長の面ではよさそう。しかし、機能的な面では笠原小学校の方もよい。という意見がでました。

Q2「空間のあり方」が子どもの生活に影響を及ぼすか?

「兵舎式」よりも「オープン式」の方が社交的な力がよりそなわっていると思うが、教育・礼儀の面から見ると自分の今の立場、相手の立場を考えずに挨拶するのはあまりよくない。
また、空間の影響に気がつかないと空間に圧倒されたり、空間がすごいからと自分がすごい人のように錯覚してしまい大変なことになる可能性もある。
それから、笠原小学校は教室が広いから友達同士のコミュニケーションが不足するような気がするが、隣との席の間隔が遠いのか、近いのかにもよるのであまり関係ない。という意見がでました。

Q3笠原小学校を見学した市町村から富田さん方に設計依頼の話がこないのはどうしてか?しかも、笠原小学校が竣工した後、このような学校ができていないのはどうしてなのか?

①教師の目線から見た場合、目がとどかないところが多いなど不都合なことが多い。
②学校設計第二の目標の地域との連続性との関係の問題で笠原小学校はonlyoneだから。
③依頼したら似たものがつくられそうだから。
④今回はクライアントにめぐまれていた。今回の町長はよく理解してくれていたから。という意見がでました。

他にも笠原小学校は子どもたちの好奇心によくつけこんでいる。また、低・中・高学年にあがると普通は階数が上がるだけだが、笠原小学校の場合別の空間がプレゼントされるというすばらしい点がある。という意見が出ました。

2011年7月6日水曜日

第10回DVD上映会・討論会 報告

今回は「クローズアップ現代」のなかの「建築が人をつなぐ~妹島和世・西沢立衛の挑戦~」を見ました。内容はSANAAが設計した建物を紹介しながら、妹島和世さん、西沢立衛さん二人が考える新しい公共空間についての番組でした。


この番組の中で「公園のような建築」という言葉が出てきます。この言葉について今回討論しました。いきなり「公園のような建築とは?」と言っても討論になりません。そこで番組内でも紹介されている金沢21世紀博物館とローザンヌ連邦工科大学ラーニングセンターの特徴を全員で見つけていく作業をしました。
















参考にした資料です。この資料と番組の内容から特徴を見つけていきました。見つけたものはホワイトボードに書き出しました。書き出した特徴と自分たちが持っている公園のイメージとを合わせることで「公園のような建築」が見えてきました。

















公園のような建築とは
①無心で入れる(気軽に入れる)
②自由に動ける
③正面がなく、どこからでも入れる
④誰でも使える
⑤多様性
⑥自然
⑦近道になる(通り抜けれる)
⑧身体的自由(好きな体勢がとれる)

次に、上に記した「公園のような建築」をするために妹島さんと西沢さんの二人がどのような方法を使ったか考えました。

①の方法として ガラス張りで外から見れる
②の方法として 壁を少なくする、展示室をバラバラにする
③の方法として 入口を複数設ける、建物を円形にする
④の方法として 利用者を特定しない
⑤の方法として 用途を特定しない、壁を少なくする
⑥の方法として ヴォイド、中庭を設ける
⑦の方法として 露地のような空間を作る
⑧の方法として 床に起伏を与える、家具を工夫する

今回の討論会で妹島さんと西沢さんの二人が考える新しい公共空間、またその方法が分かったと思う、卒業設計で公共施設をやろうとしている人は今回導き出したことを参考にしてほしいです。


08TA104   三浦修平

2011年7月5日火曜日

矢作昌生講演会 報告

昨日は、矢作昌生先生の講演会でした。
この講演会は、矢作先生がこれから企画していく
「建築家レクチャーシリーズ」の先駆けです。

タイトルは「同時的デザイン思考」で、
自らの事務所を設立してから15年の間に手がけた
60件の事例から、いくつかを紹介しつつ、
困難な状況を、デザインの力でよりよいものに
変えてきた軌跡(=奇跡)を見せていただきました。

難しい条件(敷地、予算、希望)に対して、
「一度、すべてを受入れてみる」
その上で、
「イチローのように、どんな玉でも自分が変化して打ち返す」
気概を持ってとりくみ、
「より少ない手数で、よりシンプルに」
思考を重ねてゆく。

その結果、矢作先生の作品は、
シンプルなのだけれども、最終的には、
何だか、とてもゴージャスなものになっているように思いました。

それは、形ばかりでなく、材料を、素材そのものを使うように
心がけていることから実現されているようです。
(ミース、あるいはロース的と言えるかもしれません)

また、矢作先生の作品は、
一つ一つの作品が、とても個性があって、
二つとして同じものがないのも驚きでした。
(ミースの作品は似通ったものに収斂されてゆくのとは対照的)

「形」の特性を理解するスタディを常に行っているとのことで、
幅広いデザインソースをお持ちなのだろうと
思いました。

1回の講演では語りつくせないところもあったと思いますが、
これから、教育の現場で、ご指導いただけることを、
とても楽しみにしています。

追:
学生は、どんな小さなことでもよいので、
質問をするように心がけましょう。
(最初は勇気が必要かもしれませんが)
質問をすることが、皆で、建築について語りあう
第一歩になると思います。