2013年2月12日火曜日

1年ぶり

1年ぶりに福岡にかえりました。
今回は、建築レクチャーシリーズvol. 6ということで、「建築保存とデザイン」というお話をさせていただきました。1年間、通勤時間に本を読むことが増えたせいか、文字の多いプレゼンとなりましたが、みなさん、必死にメモをとりつつ、真剣なまなざしで、聴いてくださり、感謝感激でした。

講演後、近現代建築の自主勉強グループのメンバーから、プレゼントがありました。「建築20世紀 Part 3」。今まで、Part 1, Part 2 が出ていますが、Part 2 は1990年までで終わっていたので、その後をつくってくれたのです!去年、九産大を去る前に、勉強会のメンバーから依頼され、私が90年代の総括ページを書いたのですが、それをもとに、さらに包括的に作品を選んでくれました。今後は、「建築21世紀」の制作にうつるとのこと。それから、建築家紹介も書いたり、とまだまだ、活動は続くようです。指導をしてくださっている、小林哲治さん(哲さん)、本当に、ありがとうございます。そして、メンバーのみんな、本当にすばらしい、成果を挙げてくれてありがとうございます。歴史は、きっと、今後の支えになってくれます。

そして、午後は、卒業設計の優秀者講評会。
矢作昌生先生率いるABC建築道場のメンバーが金銀銅佳作を総なめしました。これは、ABC メンバーの日頃の修練を思えば、当然の結果ですが、本当に、まれにみる質の高さでした。
卒業設計は、楽しんでやればいい(ふつう、つらくなるから、楽しめれば上等)、と私は思っていました。しかし、彼らは、深く悩み、もがきながら、最終的に楽しく手を動かし、作品をつくっていました。ただ楽しいだけでなく、深みのある作品群でした。
これから、北九州のTonica, 仙台の卒業設計日本一、福岡デザインレビューと続きます。外部の方に見てもらうことで、さらに、進化することでしょう。まだまだ、忙しい毎日が続きます。若さはすばらしいですが、過信はせず、元気に、果敢に挑戦を続けて行ってくれることを祈念しています。

一年で、こんなにも、人は成長するものかと、驚きの1日でした。矢作先生や哲さんが、学生を大人として指導してくださったことが、一番の成長の鍵であったと思います。そして、九産大の先生方の心のひろい教育が、このような結果をもたらしたのです。

充実した一日を、ありがとうございました!