2010年11月15日月曜日

KAIT工房見学

東京出張の折、石上純也氏の代表作KAIT工房を見学して来ました。
4月に石上さんの講演を聴いて、ぜひ見に行きたいと思っていました。
長方形や正方形のさまざまな形の鉄骨柱が、
まるで森のように広がっています。
その間をぬってさまざまな家具が配置されています。
家具は、スチール系のものは白く塗装、
木製のものは、木の色、と決まっているそうです。
昔、理科室にあったような家具は、今回、買って来たものもあるとか。
もとあったものを使い回しているかのような、
自然な印象がありましたが、実は、計画的なものだったのです。


















ロボコン、鳥人間コンテストといったイベント用の模型の他、
陶芸、木工、鋳造などのエリアもあり、
ふらふらと、流され流され、見学して来ました。
確かに、人は自由に流れて行きたくなる、そんな建築でした。

惜しむらくは空調計画でしょうか。
開放できる扉が4面4カ所だけなので、
空気の動きがあまり感じられません。
人は自由だけど、空気は滞留している感じがします。

かといって、天井の高さを変えたり、
方流れを強くしたりすると、折角のフォルムが崩れてしまいます。
人工的に森をつくることは、なかなかに難しそうです。

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