2010年12月13日月曜日

完成!

軸組模型、とうとう完成です!

現場見学レポート

山本くんが現場見学レポートを作成してくれました。
現場では、必ず、日誌や会議の議事録メモを作成します。基本は、終わった直後です。
初めは面倒に感じることも、慣れてくると、要領よくまとめられるようになるし、記録をつくると、学んだことが頭の中に定着するので、とてもよいことだということが分かってきます。現場見学や講演会では必ずメモを取ること、そして、それを記録としてまとめることを習慣にしましょう。


多目的スペース
膜構造を支えるコンクリートに溶融亜鉛メッキという塗装がしてありました。この塗装を行う事で亜鉛の犠牲的防食作用でコンクリートの腐食を抑制することが出来るそうです。また、ここで使われている鉄筋の太さは直径25ミリと13ミリに分けて使われており、鉄筋の種類は丸鋼と異形鉄筋がありますが実際現場のほとんどで表面に凹凸のリブが付いている異形鉄筋を使用していました。ここの説明は学校の授業でも説明・実験した事だったのでとても理解しやすかったです。



内観工事
外壁材がたわまないようにたくさんのサポートを入れて行事していました。ただ、あれだけサポートしていても天候によって左右される可能性があるので大変だと思いました。内観は遠くからしか見る事が出来なかったですけどあれだけ暗くてよく作業が出来るなと思いました。














屋上工事

屋上の鉄筋は15ミリ→13ミリ→15ミリと太い鉄筋が細い鉄筋を挟むように組まれていました。また、外壁のコンクリート仕上げについている規則的なメジは「構造的な物」と「化粧的な物」とがあるそうです。メジの役割にも深い意味合いがあったのは知りませんでした。













感想
現場見学をしたのは初めてだったのでいい勉強になりました。実際に現場の方に「設計士の方の寸法確認は実際どこまでいきとどいているのですか?」と質問したところ「何日もかけて全部測って回ってますよ」という答えが返ってきたのには正直驚きでした。ポイントポイントを押さえて測って回っていると思っていた自分の浅い考えが恥ずかしかったです。また現場で使用している図面の名前は知っていても実際に図面を見せられると細か過ぎて全く分かりませんでした。驚きと共にさすが職人さんだ。とも思いました。今回の現場見学で初めて見た事や知った事はたくさんありましたが、その分学生の間に基礎知識を増やして身に付けておくことが大切であると改めて思いしらされました。残りわずかの学生生活を自分なりに価値あるものにしようと思います。(山本浩平)


2010年12月9日木曜日

作業の進め方

月曜日、私はBELCAの講演会「ロングライフビルの秘訣」に
行っていたため、作業記録をあとで見せてもらいました。
整然とした作業の状態が記録されていました。



















今日、木曜班の作業が終わったところです。
雑然としていますが(笑)、進捗状況はかなり良好です。


















就活も、だいぶ本格化しています。
頑張ってください。

DVD上映会

2010年12月13日(月)17:00〜@研究室
『巨匠建築家 フランク・ロイド・ライト』

DVD上映会を行います。
建築家として天才的な能力を持った人物ですが、
その人生はまさに波瀾万丈。
作品も、生き方も、常人のものではないです。
美しい映像で、ストーリーとしても興味深いので、
ぜひ、おいで下さい。

2010年12月7日火曜日

現場見学

九産大北門整備工事の現場を見学させていただきました。
現在、膜構造の多目的スペースと厚生棟、駐輪場の建設工事が
進んでいます。
今回は、ちょうど、厚生棟の鉄骨が組み上がり、
屋根スラブを配筋しているところでした。
完成してしまうと、見えなくなってしまうところを
見ることができる、ベストのタイミングでした。
いろいろな、部材名、ちゃんと覚えていただけたでしょうか。

現場のみなさん、お忙しいところ、丁寧に説明をしていただき、
ありがとうございました。

学生による報告は、順次掲載する予定です。

2010年12月1日水曜日

佐賀大からのお知らせ

佐賀大学の主宰するコミュニティデザインカフェで
構造設計の新谷眞人氏と建築家赤松佳珠子氏による
講演と学生作品発表講評が行われるようです。
チラシは建築学科掲示板にあります。

建築保存の現在ーー報告

11月11日に開催されたシンポジウム「建築保存の現在」の
報告を、企画者の小澤京子さんがまとめて下さいました。
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/

今回は、登壇者が10月末には草稿とスライドのデータを交換して、
あらかじめ、議論の内容を確認するという周到さが
功を奏し、大変、内容の濃いシンポジウムとなりました。

これまで、私の研究の仕方は、小さな事実を積み重ねながら、
その関係性を語るというもので、実証的ではあるものの、
どうも事実の羅列に終わりがちだという認識がありました。

今回のシンポジウムで、田中純教授が
「保存」によって保たれるべきは、読み解かれるべき
過去のインデックスとしての、「ヴォイド」の不可視性である、
と発言をされていたのに、大変感銘を受けました。

建築とは、目に見えないものを可視化する
(例えば見えない神を可視化する宗教建築)
ものであるだけでなく、
そこにありながら、それは何かが欠けた状態で存在していることを、
想起させるものにもなりうる、ということです。

事実の積み重ねだけでは、論は不十分であり、
見えない事実の中にこそ、語るべきもの、表現すべきものがあるのです。

それがどういう建築創造活動になるのか、また、
建築保存の世界でどのような表現となっていくのか、
建築の創造と保存を繋ぐ話であったと思います。