2010年7月7日水曜日

第11回 自主研究会まとめ (担当:美藤)

東京のモダニズム建築 第1巻住宅編


土浦亀城自邸は昭和初期に建てられた、真っ白な壁、箱型、四角のバルコニー、大きな窓で構成され白い箱型の木造住宅である。パイプフレームのイスや手すりにモダニズムなデザインを用いており、明るくて広い空間などモダニズムの考えや作りつけ家具などの合理的な設計手法を用いたモダニズムの精神が宿る家であった.

コアのあるH氏の住まいは木造で初めてコアを設けた住宅である。柱は外周のみに設け、コアを中心に設置し室内に柱がなく、風が吹き抜け自由度が高く広々とした構造であった。また、壁を用いずガラスを用い、庭と床の高さがあまりないようにして、庭と室内が一体化した開放的な家であった。オーナーの方すぐに打ち解ける事ができる居心地の良い住まいでたくさんの人に愛されているとおっしゃっており、これが家のあるべき姿だと感じた。

スカイハウスは菊竹清訓が住宅の在るべき姿を表現したものである。それは時代や生活の変化に対応した住宅であり住む人が自由に生活できる場であることとしている。自由に生活するには固定の装置とムーブネットと区別し、生活や時代、家族構成の変化によりムーブネットを変える事により進化させる方法である。ムーブネットはその後実用化はされなかったが、その考え方は現在の日本の住宅生きている。時代とともに変化する家はとても参考にしたい家であった。

塔の家は敷地6坪、建築面積3.6坪の都市の中の戸建住宅である。全てのフロアが階段で結ばれていて仕切りのないとの事ですごく驚き、問題はないのか?と感じた。だが、全てが繋がっていることでいつでも家族の状態を知ることができ階段で気配を感じる事で問題はなくコミュニケーションを促進することができるらしく、問題はないそうだ。この繋がりは今の時代でむずかしくなっているもので大切な事だと思う。
狭い中でも吹き抜けや扉が無く、南面に大きな窓があり、開放的で居住性も良さそうだと感じた。
コンクリートむき出しの壁や天井も味があって良いなと感じました。コミュニケーションを取れる素晴らしい家だと感じた。

そして、菊竹さんや東利恵さんが子ども室の在り方、むずかしさについても話しており、子ども室の在り方と家族間コミュニケーションは深く関わりあるのではないかと感じた。
それぞれの住宅で学ぶことが沢山あり、住宅の深さや難しさ、そして楽しさを改めて感じた。
今回学んだことを今後の卒業研究に活かしていきたい。

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