2010年5月11日火曜日

14人の建築家たち 【後半】by松隈

長谷川 逸子氏
大学時代、造船所でヨットのデザイン、設計をする。
建築とは、色々な人々とコラボレーションし、議論し合い創り出すもの。
新潟市民芸術文化会館→中はプロフェッショナルなヨーロッパ的な劇場、コンサートホール。外はトラディショナルなホームダンスセンター。

隈 研吾氏
日本の公共建築→その地域の材料、個性を活かしもっとイイものを作らなければならない。
デザイン→外観から入るのではなく、中から外の見え方を一番に考える。
石の美術館(栃木)→桂離宮の池の中を歩くという所からテーマを得た。

谷口 吉生氏
法隆寺宝物館(東京)→内部にある質の高い展示物に対する尊敬の念とまわりの自然との調和を目指した。閉塞、開放的な空間を組み合わせて出来た。
建築というものは線で単純な構成にする。独創的なものはダメ。

安藤 忠雄氏
元ボクサー、独学で建築を学ぶ。
淡路夢舞台→森の中にある施設にしたいと思い作った。
建築では、安全性、機能が重要。その中でも人の命を守るという事が一番大事になってくる。
被災地に25万本の木を植えるグリーンネットワークという活動を行った。

槇 文彦氏
風の丘葬斎場→お別れをする所などで、厳粛な雰囲気があるものがよいと考えた。葬斎場に見えないように大きな彫刻のように捉えてプランニングした。
100人の建築家がいたら100人の建築があり、日本の現代建築は統括できない。

坂 茂氏
若い建築家が経験を積むために最適な場所は東京。日本のクライアントは頭が良いので、モダンで斬新なモノを面白がってくれる。
コンピューターは道具として使い、設計には用いらない。
日本の現代建築は、独自性があり自由が利く、つまりワガママ。

青木 淳氏
馬見原橋(熊本)→橋が二つに別れる事で、どれだけ豊かになるかを考えた。
日本とヨーロッパの建築はあまり変わらない。
日本人は必ずしも、作品を作るのではなく、如何に現実的な世界をコントロールして作品を変えるかという所に関心があるのかもしれない。

丹下 憲孝氏
フジテレビ本社ビル→企業のイメージを考えて、開かれた放送局というコンセプトを立てた。構造はジャングルジムのような四本の柱から構成されている。
一つの統一感を大切にするために、一体感のあるものに表現する事を心掛けた。
これからの建築はコンピューター化によって変わってくるので、それを使う人間と人間との憩いの場が必要になってくる。

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