2010年6月22日火曜日

第10回 自主研究会まとめ 担当 本村

まずワンダーワンダーでは京都の別荘群について南禅寺の周りにいろいろな別荘について見ました。登場した別荘は對流山荘(水の上に浮かんでいて自然との一体化により庭と屋内とが境界無くとけ合う。)碧雲荘(庭の主役は水で、水を五感で楽しめる。東山を背景に庭の木の大半は松が占める、そして永観堂 多宝塔を眺める時に別荘と塔との距離が400メートル程あり、手前の建物が見えてしまうので松を使って塔全体を見せない手入れを施している。)何有荘(庭の掃除をしっかり行っている。池にはブルーギル、ブラックバスがいて琵琶湖から水が流れてくる。離れがあり、床を低くすることでせせらぎを感じられる。)清流亭(桜がたくさんあり、障子を開けて桜を見るという特別な花見が行われている。ここの所有者は「大切な預かりもの」としてこの清流亭を大切にしているそうです。)

次に美の壷では水のある庭、理想郷の回遊、水の無い庭という3つのテーマについて見ました。はじめに水のある庭では、日本人は水を自由に使って来たと言うことがわかりました、そして理想郷の回遊ということと関連づけて説明しますと、金閣や小石川後楽園や二条城などのような水(池)をベースにして橋や岩を日本列島や仙人の住む世界などとして表現しています。これを縮景と言い、スケールを小さく表限することで庭に秘められた作り手の思いが形になった理想郷に近づけるようにしている。最後に水の無い庭では、水の無い景色で絶え間ない水音、つまり音だけで清涼感を感じてもらおう、音だけで心を安らげようという工夫が成されていました。中でも特に印象に残ったのが苔涼庭にある、蹲いで手を洗う際にその水が地面に開いた小さな穴に入り、音が出る水琴窟というものがありました。

1 件のコメント:

  1. 邸宅の名前など、よく拾ってありますが、若干、文章がおかしいところがありますので、修正しておいて下さい。

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