2011年7月6日水曜日

第10回DVD上映会・討論会 報告

今回は「クローズアップ現代」のなかの「建築が人をつなぐ~妹島和世・西沢立衛の挑戦~」を見ました。内容はSANAAが設計した建物を紹介しながら、妹島和世さん、西沢立衛さん二人が考える新しい公共空間についての番組でした。


この番組の中で「公園のような建築」という言葉が出てきます。この言葉について今回討論しました。いきなり「公園のような建築とは?」と言っても討論になりません。そこで番組内でも紹介されている金沢21世紀博物館とローザンヌ連邦工科大学ラーニングセンターの特徴を全員で見つけていく作業をしました。
















参考にした資料です。この資料と番組の内容から特徴を見つけていきました。見つけたものはホワイトボードに書き出しました。書き出した特徴と自分たちが持っている公園のイメージとを合わせることで「公園のような建築」が見えてきました。

















公園のような建築とは
①無心で入れる(気軽に入れる)
②自由に動ける
③正面がなく、どこからでも入れる
④誰でも使える
⑤多様性
⑥自然
⑦近道になる(通り抜けれる)
⑧身体的自由(好きな体勢がとれる)

次に、上に記した「公園のような建築」をするために妹島さんと西沢さんの二人がどのような方法を使ったか考えました。

①の方法として ガラス張りで外から見れる
②の方法として 壁を少なくする、展示室をバラバラにする
③の方法として 入口を複数設ける、建物を円形にする
④の方法として 利用者を特定しない
⑤の方法として 用途を特定しない、壁を少なくする
⑥の方法として ヴォイド、中庭を設ける
⑦の方法として 露地のような空間を作る
⑧の方法として 床に起伏を与える、家具を工夫する

今回の討論会で妹島さんと西沢さんの二人が考える新しい公共空間、またその方法が分かったと思う、卒業設計で公共施設をやろうとしている人は今回導き出したことを参考にしてほしいです。


08TA104   三浦修平

1 件のコメント:

  1. とても良い勉強会になりました。今まででベストです。資料の準備、質問の仕方、意見の求め方(これは学生同士でちょうどよい口調とかがあります)など、どれを取っても、すばらしかったです。作品について、じっくり分析できたし、「公園のような」建築を実現する、建築的な手法についても考えることができました。これから、安心して、任せられます。

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