ユニテ・ダビタシオンとは、ル・コルビュジェが設計した一連の集合住宅の事です。
そもそもUnitedHabitionとはフランス語で、「住宅の統一体」や「住宅の単位」
という2重の意味があります。そこで今回は戦後まもなく建てられたユニテ・ダビタシオンを通してこの建物の良さや工夫点等を皆で考え討論しました。
建物全体は人体モジュールで設計してあり、天井高を2,26m(人が親密さを感じる高さ)、生活の中心を5mと高さを利用した空間にしてありました。
ピロティを用いる事で、人の通り道になる・反対側にいる人の動きを感じる事・景色の連続性がある等が可能となりました。
そして住戸はメゾネット型で真中が廊下となっていました。
上下を挟んで住戸となっており共通した長い廊下の部分に南側からの採光が入り込むという仕組みでした。
複雑な作りだったので初め聞いた時は想像しにくかったですし、言葉で表現するのも難しいですが、平面図と断面図を見る事でこの建物の仕組みを理解する事が出来ました。
またコルビュジェは自然環境との融合を大切にしており、一戸一戸の住宅を建てると敷地がその分必要となり結果自然環境との融合を図る事が出来ないと考えたため、高層の建物にしたそうです。
今回のユニテ・ダビタシオンは戦後直後の住宅とは考えられないモノで、DVDの中でも
「檻(イエ)」 → 「家(イエ)」
「猛獣(ヒト)」 → 「人(ヒト)」
「ボロ家」「大富豪の家」
と、戦後の人々の考え方の変化やユニテダビタシオンに対する周囲の評価が変化していった事がDVDを通してうかがえました。
建設段階~完成時までずっと批判を受け続けてきたユニテ・ダビタシオン。
しかしコルビュジェはそんな批判にも動じず、この建物を誰よりも愛していました。
それは本当に凄い事だと思いますし、簡単に出来る事ではないので尊敬すべき部分だと思いました。今回このDVDを見る事が出来て良かったと思いました。
08TA116 山本 浩平
コルビュジエの作品は改めて見ると本当にさまざまなアイディアがつまっていて感心します。担当外のブログ報告でしたが、うまくまとめてくれました。ありがとうございました。
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