2011年8月10日水曜日

図面トレース・パース課題

今回の課題では卒研の一次発表で注意された点で公園の意味をもう一度調べて確認する作業を行いました。「公園のユニバーサルデザイン」(人と自然にやさしい公園をめざして)という本を一通り読んで、まず公園づくりのための9つのポイントをおさえました。
・1つ目は、「周辺環境を把握する」これはその敷地のことだけを考えるのではなく、町や周辺の環境のなかでの役割を考えることが大切ということ。
・2つ目は、「ニーズを把握する」これは公園を利用する目的は利用者によって様々で、どのような利用者がどのようなことを望んでいるのか。できる限り多くのニーズを把握し、そのニーズに対応した選択肢の多い公園づくりが必要であること。
・3つ目は、「ユニバーサルデザインの視点でみる」これは公園が「誰にとってもりようしやすい」ためには、自分の視点だけで考えるのではなく、高齢者や障害をもつ人など、様々な特性をもった人の視点で公園づくりを考えることが必要ということ。
・4つ目は、「環境共生、エコロジーの視点でみる
・5つ目は、「公園のテーマ、整備レベルを設定する
・6つ目は、「誘導、案内の方法を明確にする
7つ目は、「様々なプログラムを用意する」これは公園では様々なレクレーションが可能で、しかし誰もが同じように楽しむためには、バリアをなくし、施設を整備するだけでは十分ではなく、高齢者も障害者も共に公園で「やってみたいこと」が実現できるよう、できるだけ多くの人が参加できる様々なプログラム作りが必要であること。
・8つ目は、「管理運営計画をつくる
・9つ目は、「調査・設計から施工、管理運営まで」というポイントをおさえました。
そして上の図面はこの本にかかれたモデルプラン。


下が事例の大阪府大泉緑地です。

大阪府大泉緑地は、様々な感覚を使って誰もが同じように楽しめる「五感で感じる庭」である。約2000㎡のさして大きくない空間であるが、「キッチンの庭」「色の庭」「香りの庭」「音の庭」の5つのゾーンに分かれ、園内の随所に五感で植物を楽しめる工夫がされている。一人でも多くの人が、たとえいくつかの感覚があっても、それぞれの人が残存機能や得意な機能を使って違った楽しみ方ができる。これは、一つの公園で5つの楽しみ方があることなのでとてもいいと思いました。
                         (手書き)
(Photo Shop)
公園は、都市のなかの貴重なオープンスペース・ある小規模・な街区公園から、豊かな自然に囲まれた大規模な自然公園まで、形態は様々。しかし、どの様な公園も、その貴重な部分は、樹木や草原、空、大地、水がつくる様々な生き物が息づく自然の空間であるということがポイントで挙げられていました。そして公園はどんな人に対しても自由な活動が保証されなければならない。また、利用者の利便性だけを考えていては決して良い公園にはならないということがわかりました。

08ta037 工藤 翔太

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