2010年9月1日水曜日

旧山手通り、京都レポート(森)

写真が多くて、文も長くなりそうなのでここで折りたたみます。
まず代官山のレポートです。
以前行ったときには曇り空だったのでいまいち魅力を感じにくかったんですが、今回は気持ちのいい快晴で建築が一層映えて見えました。
本当は世田谷まで行ってコーポラティブハウスを見ようと思っていましたが、あまりの暑さに代官山から渋谷まで歩くことに変更しました。

そのまえに旧朝倉家を見学しました。
回遊式庭園で高低差がある庭を歩きました。
室内から庭を眺めるのも良いですが、庭から建築を見るのも美しかったです。
建築は小物に凝っていてずっと見ていても飽きませんでした。瓦がとても面白い形をしていました。

これはアネックスです。一方はガラス、もう一方は円形のコンクリートで形の対比だけでも面白いです。
Bの方は前面がガラスなのでスタイリッシュな印象になっていますが、Aのコンクリートの方は壁面に木漏れ日の影が落ちていて柔らかく写って見えます。こちらの裏通りの方はずっと木陰だったのでこちらを歩きたい気分になりました。




こんな風に建築の角を写真に取るだけで絵になっているような気がします。この写真でも快晴具合が分かると思います。



ちょうどメインストリートの方に影が落ちていて、ちょっとした洞窟のようにも見えます。
道路からの高低差が少しあることで、ちょっと違う空間になっているように感じました。




通りを北上しているだけで左右には面白い建築がたくさん立ち並んでいました。建築の表部分が街の印象を決定しているように感じました。





これはマレーシア大使館です。代官山は大使館が多いのですが、マレーシア大使館が一番インパクトがありました。
真っ白な壁面で模様が作られていて、建築というよりはレースの織物のようにも見えます。




山手通りはこれで終わりです。本当はもっと奥まで歩いて行って色々見ようと思っていたんですが、あまりの暑さに喫茶店にずっと逃げ込んでいました。
次の京都編でも同じことですが、写真で見る分には夏のほうが綺麗に撮れているような気がします。必死に歩いた甲斐がありました。

ここからが京都です。
まず南禅寺に行きました。敷地の中に入ったら遠くからでも圧倒される感覚は大聖堂のような神聖さを感じました。
まだ早朝なので人が誰もいなくて涼めました。建築の写真の方は撮り忘れました。
ここから哲学の道で銀閣寺まで行ったんですが、地獄でした。哲学的なものは石碑が少し置いてあるだけで、只歩かされてしんどかったです。



銀閣寺です。銀閣寺本体よりも銀沙灘と向月台のほうが「銀閣寺」っぽいです。
庭園は苔がびっしりと生えていて綺麗でした。








言わずもがな金閣寺です。
どんなに写真が下手な人が撮ってもそれなりに見えるポテンシャルは流石です。
バランス的に一階部分が金色だったら多分台無しになっちゃうんだろうな。
ここは池泉回遊式庭園というらしいです。

そして龍安寺です。
今回一番行ってみたかったのはここだったんですが、あまりの暑さ+無風状態で美を感じる余裕はありませんでした。とりあえず写真だけたくさん撮って、あとから見なおしてみると、「この石の配置、砂の模様に見えざる宇宙を感じます。」といった境地までは行きませんが日本的な美意識を感じます。
嵐山まで行き竹林の道です。
この前に渡月橋を渡って天龍寺に行ったりしましたが、撮り忘れです。天龍寺は池がとても綺麗でした。
竹林の道をずっと歩いたんですが、行きは良い良い帰りは怖いでした。とても綺麗な道でしたが、車の通りが割とあって台無しでした。

二日目に体力完全回復した後の石塀小路です。ガイドブックにも別段書かれていなかった場所だったんですが、行ってみると存外良い通りでした。
石畳に石塀でその上から緑が見える風景が続く中で電柱が違和感を醸し出していました。
でも、電柱があることでより日本っぽいかなとも思います。




たぶん二年坂と産寧坂だと思います。タモリもよく言っていましたが、「坂+曲がり道=素晴らしい」だと思います。三次元のねじれというか奥行きというか。
最後に清水寺です。
定番の角度ですがやっぱりここが一番でした。
地主神社に行って石をさわったり、三本の滝から水を飲んだりしながら京都の観光は終わりです。






今回の経験を、どうにか自分の研究に絡められたら良いと思います。個人的には石塀小路~産寧坂の辺りが一番感銘を受けました。
あと、京都に行くなら夏は絶対にやめたほうがいいです。現地の人いわく、秋か冬がオススメらしいです。
長くてすいませんでした。

1 件のコメント:

  1. 記事を折り畳むのは見やすくて良いですね。
    真夏の見学は体力的にはきついけれど、よい写真が撮れています。「道」関係の写真が興味深かったです。生活者にとってはもっと、面的な開発が必要なのでしょうが、観光客にとっては、道が魅力的なのはよいですよね。研究を進めて行く上で、黒川紀章の『道の建築』も面白いかと思います。

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